冬至。
一年で最も昼が短い日ですね。
この日が一年で一番寒いのかというと実はそうではないんですよね。
理由としては以前お話した放射冷却が関係しています。
ところで冬至になるとかぼちゃを食べますよね。
これにはちゃんと理由があるんですよ。
冬至かぼちゃの由来
冬至にかぼちゃを食べる習慣は遡ると明治時代になります。
一節には江戸時代から冬至にかぼちゃを食べていたとも言われてはいるのですが、実は江戸時代の記録にはこの習慣は残っていないのです。
なので、ひょっとすると江戸時代から食べていたかもしれないけど確実なのは明治時代以降と覚えていただくのが確実でしょう。
昔から冬至の日に「ん」がつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれていました。
「ん」と「うん」をかけているわけですね。
具体的にはにんじん、だいこん、れんこん、うどん、ぎんなん、きんかんなどの「ん」のつくものを「運盛り」として縁起を担いでいました。
ちなみにかぼちゃは「なんきん」とも言いますので、やはり「運盛り」の対象だったわけですね。
なお、かぼちゃにはビタミンAやカロチンなどが豊富に含まれているので風邪の予防になります。
冬至かぼちゃの習慣が始まった頃にこの栄養分のことを知っていたかはさておき、生活の知恵で現在まで受け継がれているわけですね。
冬至に夏野菜のかぼちゃを食べる理由
ご存知の方もいるかもしれませんが、かぼちゃの収穫時期はだいたい6~9月。
つまりは夏野菜です。
夏野菜なのに冬の真っ只中に食べるというのも変な話ですが、これには理由があります。
その理由とは冬まで保存がきくということです。
なので、野菜不足になりがちな冬場でも食べることができたというわけですね。
ちなみに収穫してすぐのかぼちゃは水っぽく甘みがないため、美味しくないようです。
そういう意味だと冬のほうが食べ頃とも言えるかも?
※現在は年中いつでも収穫できるので、あまり季節は気にする必要もなくなりましたが。
冬至かぼちゃのお勧めレシピ
一般的なものはやはり煮物です。
とはいえ一口に煮物と言ってもひき肉、小豆、ピーマン等の合わせる具材によっても様々なバリエーションがあります。
もちろん、かぼちゃ単独でも十分ですよね。
今回、その中であえてオススメしたいのが塩麹を使ったかぼちゃの煮物です。
塩麹を使うとデンプンやタンパク質が糖やアミノ酸に分解されるので、旨味がアップします。
かぼちゃの甘味が一段と引き立ちそうですね。
有機塩こうじ(200g) |
ちなみにレシピはこちらです。
もちろん煮物以外にも味噌汁といった和食からコロッケ、グラタン、ポタージュといった洋食までいろいろな料理に使えるのがかぼちゃです。
お好きなカボチャ料理で冬の寒さを乗り切りましょう。
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